私達の敵は「炭素」
先日気象学では初めてノーベル賞物理学賞を真鍋淑郎さんが受賞されました。
「二酸化炭素が増えれば地球の気温が上昇し、地球温暖化につながる」ということを50年以上も
前に世界に先駆けて発表されました。自然の仕組みから起こる温暖化を考慮しても、近年の
温暖化のスピードは、人類の二酸化炭素排出量が大いに関係していると言えるでしょう。
真鍋さんのノーベル賞受賞を知り、以前トヨタの豊田章男社長が、欧州・アメリカの電気自動車
一辺倒の潮流に追随するかのような日本の電気自動車への偏重に懸念していると発言され話題に
なったことを思い出しました。
様々な努力を重ね日本の自動車業界による二酸化炭素の排出量は欧米諸国よりも圧倒的に減少
しているとのこと。地球温暖化の原因が二酸化炭素の排出であるなら、それを減少させることが
一番重要なことであり、
【私たちの敵は炭素】
とおっしゃったことは非常に的を射ていると感じました。
日本は島国であり、大陸の諸外国とは自然環境も異なります。電力においても台風や地震が
ほとんどない再エネ先進国に追随するだけでは不安です。日本の実情を踏まえた脱炭素への工夫と
努力が大切だと思いました。